

マニパニ甲子園2025 フォトコンテスト
受賞作品
モデル部門
Grand Prix

『Rush of Happiness』
バンタンデザイン研究所 大阪校
柴原 未侑 & 橋本 ひなた
柴原未侑さん、橋本ひなたさん
≪MODEL部門グランプリ≫受賞おめでとうございます!
『Rush of Happiness』のタイトル通りに、
作品からはひとつの物語のような世界観が感じられました。
ヘアーは、マニパニカラーの特徴でもあるビビッドな色だけではなく、
淡い色味を上手に組み合わせたことで、安らぎが自然と表現されていましたね。
また、衣装にもこだわりが伝わり、トータルでクオリティの高い作品でした!
"It's beautiful"
今後のご活躍を楽しみにしております!
株式会社MANIC PANIC JP 鑓田 佳久
準グランプリ
&
HAIR MODE賞

『Love my self』
彩ビューティカレッジ
戸谷 ゆりあ
月刊BOB賞
&
miKa賞

『彩然-さいぜん-』
国際文化理容美容専 門学校 渋谷校
井手 歩夢
New York Award

『Melting Neon Days』
東京モード学園
村上 愛綾
モデル部門審査員賞
【高谷健太 賞】

『暖かい道』
東京ビューティー&ブライダル専門学校
若林 柚希

高谷 健太 / 山本寛斎事務所
柚希さん、本当にお疲れ様でした。
カラーリングの技術や美しさはもちろんですが、作品タイトル「暖かい道」と作品コメントに深く心を打たれました。
数多くの応募作品の中で、最も現代社会に寄り添ったテーマだと感じています。
世界では、ウクライナやパレスチナ・イスラエルでの戦争、気候変動による災害など、不安定な状況が続いています。
日本でも少子高齢化や経済格差、ジェンダーや世代間の対立が進み、人々のつながりが希薄になりつつあります。
そんな時代だからこそ、人と人とが再び共感し、手を取り合う“あたたかな道”が必要です。
希望は創造力から生まれ、創造力は最も暗い場所、最も絶望的な時代に光をもたらします。
どうかこれからも、人々の心に希望を灯すような作品をつくり続けてください。
【NOBORU 賞】


冨沢ノボル / ヘアメイクアーティスト
作品の大胆な色彩とヘアの舞いが、ひとつの旋律のように溶け合う。
モデルのまなざしがパンキッシュな魂を響かせる。
この色彩の羽ばたきのように、美容界で空高く、軽やかに、
限りなく広がっていくことを願ってます。
『脳内環境』
名古屋モード学園
丹羽 真衣
【みやちのりよし賞】

『体温』
日本美容専門学校
前阪 美貴子

みやちのりよし / SHACHU
みやち賞おめでとう御座います!
縦にグラデーションで色を変えていくのをモデルさんでやるのは勇気が いると思いますが、見事にやったなと思いました!
難しい技術を学生さんがやっていて正直驚きました!
タイトルの「体温」を作品からとても感じられる力強いヘアスタイル作品でした!
これからもたくさんの挑戦をして
素晴らしい技術者になる事を心から楽しみにしてます✨
素晴らしいです!!
【氏川りの 賞】


氏川りの/ niko hair
恐竜の擬人化をオシャレに落とし込んでいて素晴らしいと思いました。
色々な要素が盛 り込まれている中でも蛍光のグリーンとモデルさんの色白の肌が
透明感がありスッキリと収まっている素敵な作品だと思いました。
『ルミナサウルス』
名古屋モード学園
榊原 寛太
【miKa 賞】

『彩然-さいぜん-』
国際文化理容美容専門学校 渋谷校
井手 歩夢

miKa / hodos
全体の雰囲気がとても洗練されていて、ひと目で世界観が伝わる素敵な作品でした。
モデルさんの雰囲気や表情の引き出し方がとても上手で、全体のトーンや色の構成にも深いこだわりが感じられます。
色味同士のバランスや質感の調和がとれていて、見ていて心地よい印象を受けました。
また、作品から漂うムードや空気感がとても印象的で、自然体の中にも凛とした美しさがありました。
作り込みすぎず、でも細部まで考え抜かれたデザインが、モデルさんの個性をより引き立てています。
全体として完成度が高く、デザイナーさんの感性の豊かさと優しさが伝わってくるような作品でした。
【月刊BOB 賞】


月刊BOB編集部 石川 綾夏 / 株式会社髪書房
はじめに目に入ったのは、黄色をベースに些細に変化するグラデーション。
作品意図である自然界の生き物を表現するために、彩度を高めつつもまろやかさのあるカラーにしたことが伝わってきます。
根元のオレンジは太陽、毛先の黄緑は草木でしょうか?
メイクもヘアや作品意図とバランスが取れていて、まさに生きている作品だと思います。
『彩然-さいぜん-』
国際文化理容美容専門学校 渋谷校
井手 歩夢
【HAIR MODE 賞】


HAIR MODE編集部 梶山 真里亜 / 株式会社ヘアモード社
色鮮やかなマニパニの特性を生かしつつ、“黒髪”をテーマに据えて生かすことで、デザインに一体感が出ていますね。
特に、カットで重さを出したバ ングにあえて軽さを感じるイエローを入れるというバランスの取り方が秀逸で、今っぽさを感じました。
また、自然光が当たる左サイドに美しいイエロー〜グリーンのグラデーションカラーや鮮やかな色を配置し、逆サイドの暗く見える部分を赤やダークトーンでまとめてコントラストを付け、光の陰影を味方に付けながらデザイン性を強調している点もさすがでした!
『Love my self』
彩ビューティカレッジ
戸谷 ゆりあ
ウィッグ部門
Grand Prix
&
みやちのりよし賞

『来RiUM』
中日美容専門学校
髙橋 胡葉
高橋胡葉さん
≪WIG部門グランプリ≫受賞おめでとうございます!
高橋さんがコンセプトにした『未来の魚』は、
まさに、今にも泳ぎだしそうで一瞬で目を奪われてしまいました。
沢山の色味を使うと、どうしてもまとまりににくくなりがちですが
多彩な色使いながらも上手に配色のバランスを考え、
ネープにボーダーカラーのアクセントを入れたことで、
全体をまとめあげたところが大変素晴らしかったです。
また、ウイッグ全体をメイクや装飾などディテールに至るまで精巧に作られており、とても見事な作品でした!
"It's amazing"
今後のご活躍を楽しみにしております!
株式会社MANIC PANIC JP 鑓田 佳久
準グランプリ
&
HAIR MODE賞

『seaweed』
中日美容専門学校
又吉 かりな
月刊BOB賞

『A Drowsy Flame(まどろむ炎)』
中日美容専門学校
谷上 夏音
New York Award

『Blue heart』
大阪モード学園
橋本 凜子
ウィッグ部門審査員賞
【高谷健太 賞】

『惑星』
大阪モード学園
喜輪理 日菜

高谷 健太 / 山本寛斎事務所
日菜さん、作品づくり本当にお疲れ様でした。
少し個人的な話になりますが、僕は「唯一無二」や「世界初」といったことへの挑戦が、生きる原動力になっています。
日菜さんの作品には、まさにその“挑戦する心”が宿っていて、僕自身が大切にしてきた想いと強く共鳴しました。
作品タイトル「惑星」…。
星雲なのか、塵なのか、ガスなのか。混沌としたモヤの中から、眩い光を放つ惑星ウィッグ。
“いけばな”のようで、さまざまな角度から作品を拝見してみたいと感じました。
もし僕が、日菜さんの作品をプロデュースできるならば、
きっと作品を空中に浮かべ、背景の演出にもこだわっていたことでしょう。
表現の世界は、宇宙のように広大無限です。
ウィッグ以外の部分も、日菜さんの世界観を最大に表現できる大切なキャンバスです。
日菜さん、もっともっと自由に、思いっきりやっちゃえーーー!
これからの成長が本当に楽しみです。
【NOBORU 賞】

『無価値の美化』
バンタンデザイン研究所 大阪校
井戸 鈴華

冨沢ノボル / ヘアメイクアーティスト
イマジネーションの果てしなさが作品に見事に反映されていて、深く感銘を受けました。
【みやちのりよし 賞】

『来RiUM』
中日美容専門学校
髙橋 胡葉

みやちのりよし / SHACHU
みやち賞おめでとう御座います!
色のバランス、カットデザイン、クオリティーどれをとっても素晴らしい作品だと思います!
色合いの合わせ方がセンス良くて強い色同士がぶつからないで、カラーデザインできているので凄く考えたのか、センスが爆発したのか凄い学生がいると驚きました!
カットとスタイリングもトップレイヤーや顔まわりの作り方などしっかりポイントをおさえていて、ヘア作りが本当に上手いです!
今の段階でこのレベルは高すぎるのでこれからもたくさん挑戦して素晴らしいヘアスタイルをたくさん作って下さいね!!
素晴らしいです✨
【氏川りの 賞】


氏川りの/ niko hair
色々なカラーがミックスされてる中でもトーンを合わせている事でごちゃつく事がなく
まとまりのある配分になっていると思いました。
その柔らかなカラーに対してハイレイヤーと柔らかなウェーブのスタイリング、
淡いメイクもマッチしていてよく計算されている作品だと思いました!
『culmination』
中日美容専門学校
種村 輝星
【miKa 賞】

『フルーツポンチ』
日本美容専門学校
岩崎 真大

miKa / hodos
デザイナーさんの世界観がとても分かりやすく伝わる、惹き込まれるような作品でした。
綿飴のようにふわっとした質感が印象的で、他の作品にはない独自の可愛らしさや温かみが感じられます。
全体のフォルムやバランスも絶妙で、細部にまでこだわりが見えて素敵でした。
やわらかい中にも芯のある表現があり、見る人の心をふっと優しく掴むような魅力があります。
作品を通して、デザイナー岩崎さんが大切にしている[表現する楽しさ]がしっかり伝わってきました。
ウィッグデザインの自由さや無限の可能性を改めて感じさせてくれる、本当に素敵な作品でした。
【月刊BOB 賞】


月刊BOB編集部 石川 綾夏 / 株式会社 髪書房
燃え上がる激しい炎ではなく、これから何か始まるような予想できないドキドキを感じられる作品だと思いました。
カラーとして赤を使用しつつも、まだ何かが起こる前夜のような雰囲気が出ていて、インナーカラーが生かされています!どこか遠くを見るようなウィッグメイクも素敵です。
大きな炎になる前の、小さな炎をラフにヘアアレンジするのも、作品意図と抜け感がマッチ
していると思いました。
『A Drowsy Flame(まどろむ炎)』
中日美容専門学校
谷上 夏音
【HAIR MODE 賞】


HAIR MODE編集部 梶山 真里亜 / 株式会社ヘアモード社
海藻をモチーフにしているウエーブ部分を、カラフルかつツヤを感じるウエットに仕上げ、“髪飾り”のように演出している点がすてきでした。
これにより、ウエーブとストレートという異なる質感をミックスしていても自然に仕上がるという仕掛けが新鮮!
もちろん、それぞれの質感を表現する分量がよく練られているからこそ、デザインが破綻せずにまとまっているのだと思います。色や質感、そしてシルエットの全てが美しかったのも評価のゆえんです。
『seaweed』
中日美容専門学校
又吉 かりな
審査員総評

高谷 健太 / 山本寛斎事務所
皆さん、大変お疲れさまでした。
たくさんの『Color Your Life 〜いろどりの にちじょー〜』を拝見させていただきました!!
色を控えめに使う方もいれば、思いきり鮮やかに表現する方もいる。
同系色のグラデーションや、虹のような多色使い——まさに“十人十色”とはこのことだと感じました。
僕自身も皆さんと同じく、ファッションを通して「色」と日々向き合っています。
毎朝、『Color Your Life 〜いろどりの にちじょー〜』をテーマに、自分のスタイルを考えるのが楽しみです。
僕の師匠であり、世界的デザイナーでもある山本寛斎は、僕の“色を楽しむ”ファッションやデザインをいつも褒めてくれました。
その言葉が嬉しくて、今でもさまざまなファッションに挑戦し続けています。
師匠は亡くなるその日まで、大きな夢を持ち、唯一無二のオリジナリティを追い求めてきた人物でした。
昨年の総評でもお伝えしましたが、世の中にはヘア・メイクアーティストもデザイナーも数多くいます。
その中で大切なのは、 “オリジナリティ”です。
人も企業も、地域や国であっても、自身のアイデンティティを知ることで、その独自性を自覚できます。
オリジナリティとは、“唯一無二の資産”。
それはつまり、“ウリ(セールスポイント)”とも言えるでしょう。
皆さんの中にあるオリジナリティを、どうか恐れずに表現してください。
その力を武器に、世界で活躍するヘア・メイクアーティストになってください。
大丈夫!! 自信を持って!!!

冨沢 ノボル / ヘアメイクアーティスト
今回もたくさんの作品、そしてさまざまなイマジネーションの中で生まれた創作を見せていただき、本当にありがとうございました。
色と形はまさに無限で、拝見しているこちらもたくさんの想像をかき立てられました。日常の中にある小さなヒントをアイデアの源に、これからも素敵な作品を生み出していってください。
次の作品も心から楽しみにしています。

みやちのりよし / SHACHU
どの作品も本当に素晴らしかったです!
マニパニの色の出し方が学生さんなのにみんなとっても上手でビックリしました!
それと、作品から若者の無限のパワーを感じる事ができて見てて物凄く楽しかったし、
今後の美容業界が楽しみになりました!
これからもたくさん素敵なヘアスタイルを作り続けてほしいです!

氏川りの/ niko hair
初めての審査でしたが、マニックパニックの幅広いカラーの種類からの色合わせの選択センスがどれも面白く個性を感じました。
モデル部門では男性モデルも多くマニパニのカラーの種類やジャンルのように多様性を感じとても刺激的でした。

miKa / hodos
みなさん本当にお疲れさまでした!
どの作品からも、美容が好きな気持ちや、「こう見せたい!」という想いがすごく伝わってきて、見ていてとてもワクワクしました!
ウィッグでもフォトでも、“自分らしさ”ってすごく大事だと思います。
正解があるようでないのが美容の面白いところで、悩んだり、試行錯誤したりしながら作り上げていく時間こそが、きっと一番の成長だと思います。
今回のコンテストを通して、少しでも新しい発見や「もっとこうしたい!」という気持ちが生まれていたら、それが一番の収穫です!
これからの皆さんの活躍を、心から楽しみにしています!

月刊BOB編集部 石川 綾夏 / 株式会 社髪書房
ヘアカラーでできる表現の可能性を感じる作品が多いと思いました。
以前はカラーの境目をはっきりさせるダイレクトな色遣いが目立っていた時期もあったと思いますが、今は「曖昧さ」が主役の時代。
高発色なカラーを多用しつつ、色の境界線をぼかしたり、カラー同士が混ざり合う様子を巧みに表現した作品が光っていました。
また、固定概念に囚われない自由な発想のものが多くあり、見ていて楽しかったです。
これから先も、カラーデザインは飽和状態になりつつありますが、みなさんの自由な発想で新しいトレンドを生み出してほしいです。

HAIR MODE編集部 梶山 真里亜 /株式会社ヘアモード社
ヘアカラーにクローズアップしたコンテストではありながら、その色の明度や色がもたらす印象を生かし、ヘアデザインのフォルムやシルエット、質感を強調するような作品が見受けられ、非常に見応えのある審査でした。皆さんが自らの表現に貪欲で、より自分の伝えたいものの解像度を高めようという意欲が感じられた点もすばらしかったです。特に、私が上位に選んだ作品や各賞受賞された作品に関しては、色鮮やかな発色というマニパニの特性をよく理解しつつも、単に派手さだけに目がいくというわけではなく、モデルの魅力やテーマ性を引き立て、作品として成立させることをよく計算されていたように思います。
モデル作品に関しては、明度の低い部分、あるいは黒髪を生かし、ヘアカラー部の彩度と対比させてデザインのポイントをつくった作品が見られた点に驚きました。あくまで色はデザインの一つの要素として、カットやスタイリングを含めたトータルでの似合わせがよく考えられていましたね。短く切り込んだ作品も多かったのですが、これも「鮮やかな色」をまとう人物像ゆえに胸に秘めた「一歩攻めたい」という気持ちを引き出しているようで、表現の狙いに抜かりがありませんでした。
ウイッグ作品についても、人毛ではなかなか挑戦できない、思い切りの良い作品が集まる中、それがアートに寄った表現であるにせよ、メイクやアクセサリーなども加味して、表現したい人物像を意識しながら制作している姿勢に、モデル作品と同様に感嘆しました。その整合性を重視しているためか、リアルに寄せた表現のものの多くに、今っぽさを感じた点がさすがです。日頃からトレンドに敏感である皆さんのアイデアは、ぜひモデル作品でも拝見したいと思ったほどでした。
とはいえ、モデル・ウイッグを問わず、コンテストではクオリティー次第で上位と下位の差がついてしまいます。デザインの意図や狙いが明確であっても、作品そのものの美しさが損なわれていれば下位にせざるを得ません。特にヘアカラーは鮮やかであればあるほど、その質感の良し悪しは浮き彫りになりやすい。また、髪に無理な動きを加えれば、そのスタイリングによる質感や毛流れの完成度が問われます。今回悔しい思いをした人は、ヘアカラー施術に伴うケアの工夫はもちろん、スタイリング剤の付け方や種類も見直してみてください。